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映画「アンコール」めちゃ、泣けた!

遅ればせながら、映画「アンコール」を観た。

単館上映もので、6月から封切っていたものらしいから
間もなく、おしまい。

ものすごくいいから、まだ観てない方はぜひぜひ、観て来て!
ってくらいお勧めしたい。

アラフィフ3人おばちゃんで行ったんだが、全員、号泣。

ひとりは目がいつもの3分の1になり、ひとりは「つけま」が半分浮いて
ヒラヒラとなっており、ひとりはハンカチをバッグから取り出せず
文字通りのリアル・ハンド・タオルになったため往生し
全員、とても人前を歩ける状態ではないくらい、顔が変わってしまった。

ストーリーはなんてことはない、老人コーラスの話なんだが
役者と脚本がいいんだな。

最初から涙が溢れて止まらないように仕組まれている。

でも、見終わった後はしみじみ、いいって言うのかな。
1800円払っても、観て良かったよ~!!って言い合えるくらい。

若い子が観ると、また違った感想になるのかもしれないが

年老いた親を見送り、あるいは介護しっていう年代だと
理解できることがいっぱいあり、うなづくこともあり

こういう夫婦っていいよねとか

こういうお婆さんになりたいよねとか

愛ってこういうことだよねとか

夫婦っていいもんだけど、やがてはどちらかが先に逝くんだよねとか

こんな風に死ねたらいいねとか

あー!、なんか知らねーけど、合唱やりてー!とか

そんなこんなな感想を言い合える。

夫婦で観るもよし、女友だちと観るもよし

その後は必ず酒でも飲みながら、しみじみ映画について、そして
自分たちの人生について、語り合いたくなる。

アタシは出てきたイギリスのお家が小さいんだけど、すっごく
良くて、アンティークな感じとか、インテリアの色合わせの素敵さとか
そういう物にも目が行って、その辺も見どころだと思う。

ここから、ネタバレだから、観たい人は読んじゃダメ。

☆☆☆

映画は老妻がガンの再発で死んじゃうんだけど

延命を望まず、好きなアイスクリームを食べ、好きな趣味をやり続け
人生を全うすることを選ぶのね。

アタシは現在、難病老母問題を抱えているので
胃ろうだったり、人工呼吸器だったりの選択を迫られる日が
近い将来に来るんだけど

やっぱり、自然に(病気で)死ぬってことも幸せなんじゃないかなって思うんだよね。

映画では、抗がん剤治療ではなく、自宅で死ぬことを選択した彼女が
ダンナさんの介護を受けながら、今までどおりの生活をすることを選ぶんだけど

死への恐怖だったり

ひとり残される悲しみ、逆に残して逝く悲しみだったりを
淡々と描くの。

ずっと同じベッドで寝ている夫婦なんだけど

妻がいなくなった後は、夫はそのベッドには寝ずに
ソファーで眠るようになるのね。

何も言葉では語られないんだけど、彼らにしかわからない年月だったり
育ててきた愛だったり、こころの痛みだったりが
画面から自然に溢れるんだよね。

ああ、こういう夫婦いいなぁって思う。

息子や孫娘との交流も描かれるんだけど

なんかね~、うまくいかない子育てっていうか、親子の葛藤も
わかってね、何処のウチもそんな問題あるよねって思ったり
いろいろ、考えさせられる映画でもあるよね~。

☆☆☆

最近、泣きたいけど泣けなくて
笑いたいけど、笑えない人にこそ観て欲しい。

笑って、泣ける、とってもいい時間が流れる映画だと思う。

アンコール

テーマ : 主婦の日常日記 - ジャンル : 日記

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2012年4月1日
                  鳥居りんこ