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共感能力が消えるのは老いのせいか?

風邪を引いてしまった。
喉風邪だ。
微熱があるせいか、だる〜いと節々が痛〜いが同時に襲って来ている。

しかし、アタシはちょっとホッとしている。
これで老人ホームに行かなくてよい「大義名分」が出来たからだ!

お年寄りに移したら大変!

この一言ですべてが免罪符になる。

母は今朝も早うから電話をしてきたが(特に何の話があるわけでもない)

アタシの「風邪引いて、微熱があるから行けない」という話に
「何度あるの?」と質問する。

「7度台の後半」と言うと、母はこう言った。

「お母さんなんて5度台なのよ!(低体温すぎて病気なんじゃないかしら?)」

そこは「熱が出て、しんどいわね」とかいうお見舞いの言葉を発するべきなのでは?と
思うところであるが

ここ数年の母は特にアタシに対する共感能力が著しく落ちている。
これが老いなんだろうか?

例えば、今年、アタシは腹切り手術をしたんであるが
その時は、母の大事な長男の胃にポリープが出来たってことで

母は「お兄ちゃんがガンだわ!」と異様に心配して、狼狽していた。(結果、ただの良性ポリープ)

あの〜?アタシの「あなたの娘は「疑い」ではなく、実際に腫瘍を除去するんですが?」という
問いかけは無視されたのだ。

そして、こないだはアタシは角膜混濁という目の病気が再発して
とても不自由していたんであるが

丁度、同じ折り「お兄ちゃんが目が見えにくいって言うの!糖尿病が悪化しているのかしら!?」と
大騒ぎなさった。

先日の姉がスズメハチに刺されたときも、反応は薄かったのだ。
姉に対する心配はなく
「(姉がもし運転不能になったら帰りの運転は)アンタ(アタシのこと)出来るの?」と聞いただけだった。

まあ長男病だから仕方ない。

不思議なのは、常に自分の具合の悪いところを探すことだ。

どこかないか?どこかないか?と必死に探している。
(面白いことに、アタシがどこかの具合が悪いという時には、メチャ張り切って
自分の方が悪いアピールをすることに気が付いた)

先日は目の周りが赤いと訴えた。(赤いのではなく、長年生きたせいでの色素沈着。素人でもわかる)

その前は足を押すと戻らないので、むくみがひどくて病気だと言い出した。(年寄りはみんなそうだ)

その前は目が充血していると騒ぎ出した。

そして、その前は手の皺が持ち上がりすぎる、血管が浮き出ると執拗に言い出した。

これに加え、やれ腰が痛いの、膝が痛いの、メガネの具合が悪いのと日常的に騒いでいる。

すべて「病院に連れて行け!」と言っているのだ。

あまりに言うので施設側も「行ってあげてください(怒)」になる。

そうなると万事休すで、重い腰を上げて行くわけだが、結果は同じ。

丸一日かけて行くのであるが、「どこも悪くない」のである。

ただ単に病院に行きたいだけなのでは?ということを疑っているが
付き合わされるこっちの方が身が持たない。

しかも「なんでこんなに(この病院は)待たせるのかしら!(怒)」と怒り心頭のご様子だ。

「構ってちゃん」なのか、なんなのかわからない。

どこも悪くない目に目薬を大量にもらってきたのであるが(こういう人がいるから、保険制度は大赤字だ)
飽きたらしく、もうささないでいいんだそうだ。

年寄りには「教養」と「教育」が必要とはよく言われるが
(教養=今日、用がある。教育=今日、行くところがある)

介護付き老人ホームに入っても尚、うまく枯れられずに

毎日、具合の悪いところを探す素振りをする母。

ピーターと狼少年の童話を思い出すが

この人は一体、何をしたいのだろう?と

80過ぎて尚、老いを受け入れられない母に気持ちがドンドン冷めていく。
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テーマ : 主婦の日常日記 - ジャンル : 日記

スズメバチに襲われたとです

死んだ父が遺した家に「山の家」がある。
今は母の名義だが、これが金食い虫で超迷惑な存在になっているのだ。

大体だ、都会から遠い、駅から遠い、ど不便な場所にあるにもかかわらず
年間60万円ほどの維持費がかかり (固定資産税やら使ってもいない温泉なんちゃら費やら
最低限のガス水道代などなどである)、今は婆さんの貯金で賄っているが

これが尽きる前にどげんかせんことにはどうしようもなくなる!というところに
追い込まれている。

けれども肝心な老母がこうのたもう。
「私は知らないもんね〜。後は野となれ、山となれ!」

そんなところなので、今は滅多に誰も寄り付かない。

しかしである。
完全に無視を決め込み、ほっておくことも出来ず、アタシと姉はたま〜に老母を連れて
草むしりと窓開けに出向くわけだが、これが一日仕事になるので

姉とアタシは「なんでアタシたちがこんな目に?」と心の中では不満たらたらだ。

何故なら、これは「(長男である)兄にあげる」と母が言っているからだ。
(ちなみに兄は何もしない。草一本抜いたことがない)

もらっても困るだけだから、それで全然いいんだが

自分の家の猫の額もないほどの庭の草むしりをするのだって、嫌々やっているのに
なんで、こんな負の遺産をこうして体力と時間を使って維持させられるのかが、皆目わからない。

もっとわからないのは、そうやって懸命に維持しようと頑張る姉妹に
母は当然と言わんばかりの態度でいることで
「(日帰りだけど)旅行が出来て、あなたたちも楽しいでしょう?」くらいの
感覚なのだ。

そんなこんなな家の草むしりを始めた。

垣根と言うのもはばかられるが、まあ垣根のようなところの
草引きをしていたときだった。

黒と黄色の2色っぽいハチが2匹飛んでいるなぁって思った。
結構、大きいなぁって思っていた。

でも、その時は大空を舞ってらっしゃるんだという認識しかなかったのだ。

草むしりを終えたので、今度は植木切りに着手しだした。

あれ〜?同じところにハチが飛んでるなぁって思った。

ブーンって言っているなぁっていうことも感じた。

でも、彼らは大空を舞ってらっしゃるんだという認識しかなかったのだ。

で、ドンドン植木を切っていったとき、見ちゃったのだ!

地面から10センチくらいの高さに丸いベージュ色の球体があるのを!

スズメバチの巣


ええーーーー!!!???
あんたら、大空を舞ってたんじゃなくて、住んでらっしゃる???

驚いた。
ブーンっていうのは「これ以上、近づいたら、集団で刺す!」っていう
警告音だ!!

アタシってば、子どもが小さいときに立体駐車場で足長バチ(スズメさんの一種)に
刺されたことがあり、しかも幼少の時に一度刺されているので、それが2回目だったのだ。

思えば、紺色のフレアキュロットをはいていて、太ももに違和感を感じたので
それに触ったら、それがハチだったというオチで

一粒で2度おいしい状態になったらしく、太ももと親指を同時に刺されたことがある。
手は見る間に有り得ないほど腫れ上がり、震えが止まらなくなった。

アタシは「死ぬ」と思ったので、子どもだけはどうにかしようと思い
幼児ふたりを抱え、近くの総合病院に駆け込もうとした。

とりあえず、ナースに子どもを渡しさえすれば、死んでも、子どもはどうにかなるだろうと
踏んだのだ。
そして、その前に持ち合わせがないことに気が付き、目の前の証券会社にまずは駆け込み
(銀行のが遠かった)、金を下ろしてから、幼児ふたりを抱きかかえ、病院に走ったのだ。

若かったから、できた技だ。

そんなこんなが走馬灯のようによみがえる。

で、姉ちゃんを呼んだ。

「見て!見て!スズメバチの巣があるーーー!!!」

その時点で午後5時半過ぎ。

アタシは作業を中断し、役場に電話した。

「敷地内ですか?敷地外ですか?」と執拗に聞いてくる。

道路に面しているが、垣根の下なので、敷地内かな?って言うと
市はノータッチだとのたもうた。

仕方ない。自力でハチバスターを呼ぶしかない!

ってな騒ぎの中、姉が部屋の中に駆け込んで来た。

ススメバチに刺されたという。

なんと頭(髪の毛の中)を刺されたそうな。

えー?アタシがほっといた枝やら草やらを処分しようとしてくれて
被害に合っちゃったのか!?

救急車か?と思いながらも、消防の指示を仰ぐため119に電話する。

姉は自力で病院に行くと言って頑張っている。
でも、かなり腫れがひどそうだ。
気持ち悪くはないと言うが、しびれてきているらしい。

アタシが付いていくと母がひとりになるので、何をするかわからず、ひとりにしておけない。
(自力で歩こうとして、顔から転倒し、骨折してしまうから)

多分、姉は刺されたのは初めてだから大丈夫だろうといういい加減な読みで
自力で運転して行ってもらった。

結局、点滴を打たれて帰宅したが、医師の話として

ハチは黒いものを攻撃する習性があるそうで
髪は特にやられてしまうんだそうだ。

目も危なく、特に黒目に攻撃してくるらしい。

蜂の巣の周りで散々、植木ばさみを扱ったり、鎌で草を刈っていたアタシが
無傷だったのは、白いお百姓帽子をかぶっていたからだと判明した。
(キャディーさんスタイルと言えばわかりやすいか?)

姉は帽子を被らず、黒目の服を着ていたのだ。

で、結局、泊まることが出来ない母のために、深夜、家路につくわけだが

ハチバスターさんは良い仕事をしてくれて
翌日の夜、退治してくれたらしい。
金、1万円なり。

スズメバチの巣2


老母が一言「高いわね!」と抜かした。
下手したら、その場で姉妹二人が死んでいたかもしれないのにである。

そんなこんなで、いろいろある山の家。
今度、行くときは髪をブロンドに染めるか、総白髪で行かねばならない

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まずい、このままでは・・・

婆さん(実母)の見舞いに頻繁に老人ホームに行っている。

食事中に行くことも多いので、他の入居者の動向も否応なく目に入る。

ひとりのお婆さんは90近いんだが、呆けているらしい。
食事中も頻繁に職員さん(ヘルパーさん)を呼びつける。

「食べさせろ!」と言っているわけだ。(手は普通に使えるが、使えないアピールをしている)

でも、女性職員だと口を開けない。
男性職員がお気に入りで、しかもお気に入りにも「マイ順位」があるらしい。

そのお婆さん、セクハラの常習犯だとかで、男性職員の股間を触るのなんのってことがあるらしく
問題児なのだ。

やばい。
自分もこうなったら、どうしよう・・・?と思うのである。

男性職員さんをイケメン順にランク付けし
「(イケメンランク1番の)あなたじゃなきゃ嫌なのぉ~~」とか言ったらどうしよう・・・。

昔、友人が嫁ぎ先のおばあさんの家にいったところ

そのおばあさんに「マサカズさんがお見えになったから、お茶をお出しして」と言われたらしい。

不思議に思いつつも、おばあさんの部屋に茶を持って行ったら

おばあさんはタンスに向かって茶を勧めていたらしい。

もっと怖いのは家族の誰もマサカズさんの存在を知らないことで

友人はこう言った。

「りんこ、アタシがタンスに向かって、過去の男の名まえを呼ぶようになったら

アンタはうちの息子たちに向かって、あの人は高校時代のとか、OLの時のとか言って

説明してやって欲しい。頼んだよ!」と念押しされた。

「任せろ!おめ~の(豊富な)恋愛遍歴くらいそらんじとるわ!」と言ったものの

アタシが先に呆けて、老人ホームの職員さんの股間をまさぐってたら
どーしよ!?と思ったのである。

ま、いっか。
そのときは自分はわかんないんだから、旅の恥はかき捨て的な?

と考えていたら、別の友人に

「アンタね、老人ホームに入れると思ってんの?老人だらけになるのに!
金もないくせに、入れるわけないでしょうが!!
孤独死あるのみ!!」

と言い切られた。

やっぱ、こうなったら、友人がタンスに向かって過去の男をもてなす様を見ない限りは
呆けられない!(誰の名まえを口にするのか、楽しみでしょーがない。
まあ、彼女のダンナの名まえは出ないことは保証するな)

ボケ防止のためにパズルでもやるか!?と思う、この頃だ。

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長男病

長男という者は母親から見ると可愛い。文句なく可愛い。
例え、本人がオッサン面になったとしても、可愛い。

まあ、アタシは長女(人間)も次女(犬)もメチャ可愛いんであるが
長男も可愛いので、可愛がる人の気持ちはわかるつもりだ。
(でも、同じくらい、それぞれに可愛いので、アタシの場合、長男と長女に優劣はない)

ウチの婆さん(実母)も大の付く長男病である。
ちなみにその長男は50も半ばのオッサンだ。

過去には長男可愛さのあまり、長女(アタシは次女)をないがしろにした事件を起こし
長女はそれを忘れられず、ずっとこころの傷になっているほどだ。

長男可愛さはいろんなところで現れる。

例えば、実家に長男が来ると聞いたら、やれ長男の布団を干せだの
長男の車を家の駐車場に入れるために、家の車を遠い駐車場に止めて来いだのと
平気で命令する婆あなのである。

長男は完全なる客人で、娘たちは完全なる召使なのだ。

最近はこんなことがあった。

ちょっと前にアタシは悪性腫瘍疑惑があったわけだが
一応、お婆にも伝えてあった。

しかし、お婆の反応は鈍く「ふ~ん」という感じだったのだ。

そして、つい最近、今度は長男に悪性腫瘍疑惑があり
長男はポリープを取ったと自慢した。(結局、良性だったらしい)

まあ、お婆は心配する、心配する。

長男が先立ったらどうしようとでも思ったんだろう。

そんなこんななある日、ホームに呼ばれたアタシは小包を渡された。

ヤマト運輸が代送しているようで、どこかの自然食品の会社からの
小包のようだ。
ちゃんとお婆の部屋番号まで書いてある。

ホームの人が「注文しましたか?してない?ホームの住所を業者には伝えてない?
お嬢さんのウチに届くようにしている?じゃあ、やっぱり詐欺でしょうか?」とおっしゃる。

「開けないで、受け取り拒否をした方が?」
「いや、一応、開けて中身を確認してから、クレームを入れるべきでは?」
「このままではヤマトの電話番号しかないから、開けなければ仕方ないのでは?」

ホーム中で大騒ぎになった。
敵は婆さんだと思って、新種の詐欺だな?ということで皆の意見が一致したのだ。

とりあえず、中身を確認すると「シジミエキスのなんちゃら」だった(高額)。

お婆さんに一応、報告する。
「こんなの、届いたけど?」

婆さん、間髪入れずに答えた。
「あー!来た来た!!待っていたのよ!!」

は~?オマエが頼んだんかい!?

「だってお兄ちゃんに飲ませようと思って。大変だから!」と抜かした。

で、アタシはこの代金を銀行に行ってお金をおろして、そして支払いしないと
いけないわけね?
3時までにね?

そんなことは全く聞かず(面倒なことは誰かが自動的にやってくれると思っている)
「テレビを見てたら、お兄ちゃんにいいんじゃないかと思って、注文したのよ!」とおっしゃる。

お見事な腕前ですこと。

しばらくして、兄がホームに来たらしい。
シジミナンチャラには目もくれず、しっかりそのものを置いて帰りやがりましたとさ。

母のこころ、届かず。

こういう差別を当然のようにやっていくもんだから
娘たちとの折り合いは年々悪くなる一方だ。

全く何もしようとしないヤツが可愛くてたまらず

実際に世話をしている子をないがしろにする神経がまずわからない。

婆さんは言う。

「全員、平等にいたしました!!(怒)」

まったく始末におえない婆さんなのだ。














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森山良子さんのコンサートに行って激疲れ(良子さんのせいではないです)

お婆さん(実母)を連れて、森山良子さんのコンサートに行ってきた。

コンサート自体は本当によかった。

良子さんはかわいくて、相変わらずの美声で、ユーモアがあって、お客を楽しませようと頑張ってくれて
ヒット曲もいっぱい聴けて、私の年代でも十分楽しめた。

ありがとう良子さん、ついサイン入りCD買っちゃったよ。

さて問題は婆さんである。

車椅子の移動って結構大変で、まず車に婆さんを乗せて、車椅子畳んで積んで、運転して
駐車場を確保して、車椅子降ろして、大きくして、そして婆さんを乗せて、運ぶ。
どこかに降りるたびに、その動作の繰り返しだ。言っておくが、車椅子は結構重いのだ。

もう、この時点でイライラ来るんだが
婆さんは自分ではスイスイ歩けるつもりなので、車椅子に乗ると同時に車のドアを閉めようとして
転倒なんていうことは、もう何回やっただろう。私は下敷きになって接骨院送りになったこともある。
ひどいときには車椅子を広げている最中に車内から降りようとして、転びそうになり、
私がアクロバット体勢で支えることもしばしばだ。

こういうジッとしていてくれないで、かえって手間暇をかけさすことばかりやるので
キレそうになるが、理性でこらえる。

車椅子を車に積むときには座席に座って待っていてもらうのであるが
シートベルトひとつ締めていない。
途中で怒られると思うのか、なが~くベルトを出しきってくださり(元に戻らないほどだ)
あたかも締めているかのようにしているときもある。
できるけれども、面倒なので、やらないのだ。

こういう出来ないことをやって、出来ることはやらないという摩訶不思議な現象が多々起こる。

車だけでも大変なんだが、自由自在に歩けると思っているので(迷惑をかけているとか、
どんだけ付き添いは大変かなどという経験が一切ないので、こっちの気持ちはわからないのだ)

車で移動中も軽く「ちょっと、あそこに寄ってちょうだい」と軽く言う。

そういうことを防ぐべく、ショッピングセンターでは「もう、どこかに行きたいところはない?」としつこく聞くが

「どこもないね(つまんないわ、こんなとこ)」と言う。

そして、口も乾かぬ帰り道「まだ老人ホームに帰るには早いから、100円ショップにでも行こうかしら」

だから、さっき言えよ!
つーか、帰るのが早いって、もう朝一からずっとあなた(の病院)に付き合って、夕方過ぎましたけど?

何でも思い付きで言えば願いが叶うとでも思っているかのようだ。

毎日、ホームの食事が「おいしくない!」と吐き捨てるように言うので
外食に連れて行くようにしているが、文句たらたらだ。(要はすごい偏食なのだ)

今夜もおなかを朝、壊した(間食のし過ぎだよ)というので、うどん屋さんをセレクトしたら
「(おいしそうなものが)何もないじゃない」と抜かされた。

出された天ぷらうどんを「残すのは悪いから、あなた、食べなさい」と言う。(私はおかげでうどん1食半)

ホームの食事でも「あー、おいしくない!」と吐き捨てた後に
「あなた、食べなさい」と必ず言うのだ。(夕食時に付き合うことが多々ある&そこまで食えない味じゃない)

「美味しいから、あなたもどうぞ」って発想はないんだな。

コンサートも楽しみなら「客席みんなで昔の歌を歌うコンサート」に行ってみる?と声をかけると

「嫌だぁ~」とおっしゃる。

そして「あなたが行きたいの?(なら、付いて行ってあげるわよ)」と必ず言うのだ。

このパターンで全ての会話が成り立っている。

昔からこういう人だったような気もするが、何を誘っても「嫌だぁ~」と吐き捨てるように言う人間に
母と言えども、何かしてあげる気がドンドン失せる。

ホームに居て、呆けばかりの中にいるから、自分が呆けそうだ!と訴えられるが
アンタもナン百回も同じ話をしていて、半ボケだよ!と心で毒づく。

やさしくしてあげたい私とできない私との綱引きになる。

最近は私自身が小さいときに母にやってもらった恩義よりも
私はこの人と離れたい一心で24歳になったばかりという若さで結婚したんだった。
この人は毒母だったんだなぁ、私、結構、可哀想だったんだなぁということばかりが
思い出せれて苦しいだけだ。

いつもホームから帰るときはエレベーターが閉まるまで母が見送ってくるのだが
扉が閉まる時の罪悪感と解放感の両方でこころが痛い。

癒しのコンサートに行って、こんなに疲れてるなんて、どうなんだろう。

母がこの地に来て5か月、早くもグッタリな私だ。