スズメバチに襲われたとです
死んだ父が遺した家に「山の家」がある。
今は母の名義だが、これが金食い虫で超迷惑な存在になっているのだ。
大体だ、都会から遠い、駅から遠い、ど不便な場所にあるにもかかわらず
年間60万円ほどの維持費がかかり (固定資産税やら使ってもいない温泉なんちゃら費やら
最低限のガス水道代などなどである)、今は婆さんの貯金で賄っているが
これが尽きる前にどげんかせんことにはどうしようもなくなる!というところに
追い込まれている。
けれども肝心な老母がこうのたもう。
「私は知らないもんね〜。後は野となれ、山となれ!」
そんなところなので、今は滅多に誰も寄り付かない。
しかしである。
完全に無視を決め込み、ほっておくことも出来ず、アタシと姉はたま〜に老母を連れて
草むしりと窓開けに出向くわけだが、これが一日仕事になるので
姉とアタシは「なんでアタシたちがこんな目に?」と心の中では不満たらたらだ。
何故なら、これは「(長男である)兄にあげる」と母が言っているからだ。
(ちなみに兄は何もしない。草一本抜いたことがない)
もらっても困るだけだから、それで全然いいんだが
自分の家の猫の額もないほどの庭の草むしりをするのだって、嫌々やっているのに
なんで、こんな負の遺産をこうして体力と時間を使って維持させられるのかが、皆目わからない。
もっとわからないのは、そうやって懸命に維持しようと頑張る姉妹に
母は当然と言わんばかりの態度でいることで
「(日帰りだけど)旅行が出来て、あなたたちも楽しいでしょう?」くらいの
感覚なのだ。
そんなこんなな家の草むしりを始めた。
垣根と言うのもはばかられるが、まあ垣根のようなところの
草引きをしていたときだった。
黒と黄色の2色っぽいハチが2匹飛んでいるなぁって思った。
結構、大きいなぁって思っていた。
でも、その時は大空を舞ってらっしゃるんだという認識しかなかったのだ。
草むしりを終えたので、今度は植木切りに着手しだした。
あれ〜?同じところにハチが飛んでるなぁって思った。
ブーンって言っているなぁっていうことも感じた。
でも、彼らは大空を舞ってらっしゃるんだという認識しかなかったのだ。
で、ドンドン植木を切っていったとき、見ちゃったのだ!
地面から10センチくらいの高さに丸いベージュ色の球体があるのを!

ええーーーー!!!???
あんたら、大空を舞ってたんじゃなくて、住んでらっしゃる???
驚いた。
ブーンっていうのは「これ以上、近づいたら、集団で刺す!」っていう
警告音だ!!
アタシってば、子どもが小さいときに立体駐車場で足長バチ(スズメさんの一種)に
刺されたことがあり、しかも幼少の時に一度刺されているので、それが2回目だったのだ。
思えば、紺色のフレアキュロットをはいていて、太ももに違和感を感じたので
それに触ったら、それがハチだったというオチで
一粒で2度おいしい状態になったらしく、太ももと親指を同時に刺されたことがある。
手は見る間に有り得ないほど腫れ上がり、震えが止まらなくなった。
アタシは「死ぬ」と思ったので、子どもだけはどうにかしようと思い
幼児ふたりを抱え、近くの総合病院に駆け込もうとした。
とりあえず、ナースに子どもを渡しさえすれば、死んでも、子どもはどうにかなるだろうと
踏んだのだ。
そして、その前に持ち合わせがないことに気が付き、目の前の証券会社にまずは駆け込み
(銀行のが遠かった)、金を下ろしてから、幼児ふたりを抱きかかえ、病院に走ったのだ。
若かったから、できた技だ。
そんなこんなが走馬灯のようによみがえる。
で、姉ちゃんを呼んだ。
「見て!見て!スズメバチの巣があるーーー!!!」
その時点で午後5時半過ぎ。
アタシは作業を中断し、役場に電話した。
「敷地内ですか?敷地外ですか?」と執拗に聞いてくる。
道路に面しているが、垣根の下なので、敷地内かな?って言うと
市はノータッチだとのたもうた。
仕方ない。自力でハチバスターを呼ぶしかない!
ってな騒ぎの中、姉が部屋の中に駆け込んで来た。
ススメバチに刺されたという。
なんと頭(髪の毛の中)を刺されたそうな。
えー?アタシがほっといた枝やら草やらを処分しようとしてくれて
被害に合っちゃったのか!?
救急車か?と思いながらも、消防の指示を仰ぐため119に電話する。
姉は自力で病院に行くと言って頑張っている。
でも、かなり腫れがひどそうだ。
気持ち悪くはないと言うが、しびれてきているらしい。
アタシが付いていくと母がひとりになるので、何をするかわからず、ひとりにしておけない。
(自力で歩こうとして、顔から転倒し、骨折してしまうから)
多分、姉は刺されたのは初めてだから大丈夫だろうといういい加減な読みで
自力で運転して行ってもらった。
結局、点滴を打たれて帰宅したが、医師の話として
ハチは黒いものを攻撃する習性があるそうで
髪は特にやられてしまうんだそうだ。
目も危なく、特に黒目に攻撃してくるらしい。
蜂の巣の周りで散々、植木ばさみを扱ったり、鎌で草を刈っていたアタシが
無傷だったのは、白いお百姓帽子をかぶっていたからだと判明した。
(キャディーさんスタイルと言えばわかりやすいか?)
姉は帽子を被らず、黒目の服を着ていたのだ。
で、結局、泊まることが出来ない母のために、深夜、家路につくわけだが
ハチバスターさんは良い仕事をしてくれて
翌日の夜、退治してくれたらしい。
金、1万円なり。

老母が一言「高いわね!」と抜かした。
下手したら、その場で姉妹二人が死んでいたかもしれないのにである。
そんなこんなで、いろいろある山の家。
今度、行くときは髪をブロンドに染めるか、総白髪で行かねばならない
今は母の名義だが、これが金食い虫で超迷惑な存在になっているのだ。
大体だ、都会から遠い、駅から遠い、ど不便な場所にあるにもかかわらず
年間60万円ほどの維持費がかかり (固定資産税やら使ってもいない温泉なんちゃら費やら
最低限のガス水道代などなどである)、今は婆さんの貯金で賄っているが
これが尽きる前にどげんかせんことにはどうしようもなくなる!というところに
追い込まれている。
けれども肝心な老母がこうのたもう。
「私は知らないもんね〜。後は野となれ、山となれ!」
そんなところなので、今は滅多に誰も寄り付かない。
しかしである。
完全に無視を決め込み、ほっておくことも出来ず、アタシと姉はたま〜に老母を連れて
草むしりと窓開けに出向くわけだが、これが一日仕事になるので
姉とアタシは「なんでアタシたちがこんな目に?」と心の中では不満たらたらだ。
何故なら、これは「(長男である)兄にあげる」と母が言っているからだ。
(ちなみに兄は何もしない。草一本抜いたことがない)
もらっても困るだけだから、それで全然いいんだが
自分の家の猫の額もないほどの庭の草むしりをするのだって、嫌々やっているのに
なんで、こんな負の遺産をこうして体力と時間を使って維持させられるのかが、皆目わからない。
もっとわからないのは、そうやって懸命に維持しようと頑張る姉妹に
母は当然と言わんばかりの態度でいることで
「(日帰りだけど)旅行が出来て、あなたたちも楽しいでしょう?」くらいの
感覚なのだ。
そんなこんなな家の草むしりを始めた。
垣根と言うのもはばかられるが、まあ垣根のようなところの
草引きをしていたときだった。
黒と黄色の2色っぽいハチが2匹飛んでいるなぁって思った。
結構、大きいなぁって思っていた。
でも、その時は大空を舞ってらっしゃるんだという認識しかなかったのだ。
草むしりを終えたので、今度は植木切りに着手しだした。
あれ〜?同じところにハチが飛んでるなぁって思った。
ブーンって言っているなぁっていうことも感じた。
でも、彼らは大空を舞ってらっしゃるんだという認識しかなかったのだ。
で、ドンドン植木を切っていったとき、見ちゃったのだ!
地面から10センチくらいの高さに丸いベージュ色の球体があるのを!

ええーーーー!!!???
あんたら、大空を舞ってたんじゃなくて、住んでらっしゃる???
驚いた。
ブーンっていうのは「これ以上、近づいたら、集団で刺す!」っていう
警告音だ!!
アタシってば、子どもが小さいときに立体駐車場で足長バチ(スズメさんの一種)に
刺されたことがあり、しかも幼少の時に一度刺されているので、それが2回目だったのだ。
思えば、紺色のフレアキュロットをはいていて、太ももに違和感を感じたので
それに触ったら、それがハチだったというオチで
一粒で2度おいしい状態になったらしく、太ももと親指を同時に刺されたことがある。
手は見る間に有り得ないほど腫れ上がり、震えが止まらなくなった。
アタシは「死ぬ」と思ったので、子どもだけはどうにかしようと思い
幼児ふたりを抱え、近くの総合病院に駆け込もうとした。
とりあえず、ナースに子どもを渡しさえすれば、死んでも、子どもはどうにかなるだろうと
踏んだのだ。
そして、その前に持ち合わせがないことに気が付き、目の前の証券会社にまずは駆け込み
(銀行のが遠かった)、金を下ろしてから、幼児ふたりを抱きかかえ、病院に走ったのだ。
若かったから、できた技だ。
そんなこんなが走馬灯のようによみがえる。
で、姉ちゃんを呼んだ。
「見て!見て!スズメバチの巣があるーーー!!!」
その時点で午後5時半過ぎ。
アタシは作業を中断し、役場に電話した。
「敷地内ですか?敷地外ですか?」と執拗に聞いてくる。
道路に面しているが、垣根の下なので、敷地内かな?って言うと
市はノータッチだとのたもうた。
仕方ない。自力でハチバスターを呼ぶしかない!
ってな騒ぎの中、姉が部屋の中に駆け込んで来た。
ススメバチに刺されたという。
なんと頭(髪の毛の中)を刺されたそうな。
えー?アタシがほっといた枝やら草やらを処分しようとしてくれて
被害に合っちゃったのか!?
救急車か?と思いながらも、消防の指示を仰ぐため119に電話する。
姉は自力で病院に行くと言って頑張っている。
でも、かなり腫れがひどそうだ。
気持ち悪くはないと言うが、しびれてきているらしい。
アタシが付いていくと母がひとりになるので、何をするかわからず、ひとりにしておけない。
(自力で歩こうとして、顔から転倒し、骨折してしまうから)
多分、姉は刺されたのは初めてだから大丈夫だろうといういい加減な読みで
自力で運転して行ってもらった。
結局、点滴を打たれて帰宅したが、医師の話として
ハチは黒いものを攻撃する習性があるそうで
髪は特にやられてしまうんだそうだ。
目も危なく、特に黒目に攻撃してくるらしい。
蜂の巣の周りで散々、植木ばさみを扱ったり、鎌で草を刈っていたアタシが
無傷だったのは、白いお百姓帽子をかぶっていたからだと判明した。
(キャディーさんスタイルと言えばわかりやすいか?)
姉は帽子を被らず、黒目の服を着ていたのだ。
で、結局、泊まることが出来ない母のために、深夜、家路につくわけだが
ハチバスターさんは良い仕事をしてくれて
翌日の夜、退治してくれたらしい。
金、1万円なり。

老母が一言「高いわね!」と抜かした。
下手したら、その場で姉妹二人が死んでいたかもしれないのにである。
そんなこんなで、いろいろある山の家。
今度、行くときは髪をブロンドに染めるか、総白髪で行かねばならない
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